友人にお金を貸すときの覚書
私は昔仙台に住んでいたんだけれども、そこには「はんだや」というひたすら安くてご飯が山盛り食べられるお店があって、いろんな意味で独特の空気をかもし出していた店だった。
その「はんだや」の中には「貸借は友を失う(ゲーテ)」という標語が貼ってあって、この言葉が果たしてゲーテのものなのか良く分からないけど、確かにそうだなぁと思って見ながらご飯をかきこんでいたわけです。今も貼ってあるのかなぁ。
はんだやに指摘されるまでもなく、友人にお金を貸すというのはお金だけでなくて友達まで失うリスクがあるわけで、出来れば避けたほうがいいことは間違いない。しかし世の中避けたいものを全て避けて生きれるほど簡単ではないので、貸したくないのに色々な事情で貸さざるを得なくなるときもあるわけですよ。しかも1万や2万じゃなくて、その十倍くらいのお金をね。
そんなときの覚書を書きます。色々なところで普通に言われていることだから目新しいことはありません。むしろ自分への戒めとしてです。
借用書を出してもらう
いくらを借りていつ返済するという借用書は絶対に必要。当たり前だけど、友情云々でこんなものいらないと思っていたら友情すら失ってしまいます。ちゃんと返してもらうにせよ、言った言わないでつまらない争いをやめるためにも、絶対に借用書は書いてもらう。
結婚している人なら、家計から出さなければならないので妻を説得する必要があるんだとか、そうでなければ税務上の理由だとか、何かしら理由をつけて書いてもらうべきです。
貸したお金は失ってもいいと覚悟する
これもよく言われることです。いまや消費者金融に行かなくても、クレジットカード1枚で借金は出来るわけです。友人の前でかっこ悪い借金の申し込みをするよりも、業者から借りたほうが手軽でトラブルも少ないに決まっている。
しかしそれすらも出来ない、もしくはしない、ということは、相当にお金に関する感覚がずぼらか、もしくはカードや消費者金融で借金できないほどの何らかの事情を抱えているか、どちらかです。そんな人からお金が帰ってくると思ってはいけない。
だからお金が返ってこなくて当然位の感覚で貸さないといけません。
その人のためにこのくらいのお金は失っていいと、そういう覚悟ですね。
「絶対返す」といわれても信用しちゃダメだよ。借りるときは一人の例外もなくみんな「絶対返す」というんだから。
えらい気負ったエントリなのに、このくらいしか思い浮かばなかった。
まあ、何かしらの参考になれば。