上司には逆ギレしないほうがいい5つの理由

若い人の中で、俺は上司の理不尽な注意に逆ギレしたとか、そんなことをまるで自慢話のようにする人を見聞きします。反抗する20代、見たいな感じで。そういうのがカッコいいと思っているのか知らんけどさ。

別にキレようとキレまいとあなたの人生。上司に逆ギレするなり、盗んだバイクで走り出すなり、どうぞ勝手におやんなさーい、なのですが、これからも組織の中でみんなと一緒に仕事をしたいと思うのならば、やめたほうが良いと思うよ。

というわけで、このエントリを書きました。「5つの理由」とかいって、なんとなく流行のタイトルで。
以下「上司には逆ギレしないほうがいい5つの理由」

1.これから上司にまともに注意してもらえなくなる

上司も人間。できることならば叱るよりも誉めたいものです。しかし場合によっては本人の為にどうしても叱っておかなければならない場合もあります。
人を叱るというのは叱られる人が思っている以上に勇気とエネルギーを必要とします。あなたの上司もそれだけの必要性を感じて、ほとんどの場合はそれ相当に悩んだ上で注意しています。たとえそれが、叱られる人にとっては理不尽なものであっても。
それを逆ギレで返されると、もう二度と注意しようという気持ちを失います。これはあなたが組織の中で自分を成長させようと思っているのならば大変なハンディキャップを背負うことになります。変な方向に走っていても社会人としておかしな言動をしていてもほって置かれ、将来取り返しのつかない失敗の元になります。

2.重要な仕事を任されなくなる

重要な仕事を任せるときに一番大事なのは能力ではありません。その人が責任もって仕事に取り組み、きちんと節目節目で報告や相談をするか、ということです。どんなに優秀な人であってもこれができない人に絶対に重要な仕事は振りません。
そんなときに、「逆ギレ」するような人は当たり前ですが真っ先に候補からはずされます。「あいつは言動にちょっと問題があるが、若いのだから反骨精神があるのはいいことだ」とか思って大事な仕事を任せる上司はまずドラマの中だけの話です。悪しからず。

3.「逆ギレ」されたほうの記憶はなかなか消えない

不思議なことですが、逆ギレした人は早々にその事を忘れてしまうのですが、されたほうがめったなことが無い限りは忘れません。何かあると逆ギレされたときのことを思い出します。これは上司が社内で権限を持っている限り、あなたの出世へのマイナス要因になります。

4.「逆ギレ」した記録は絶対に消えない

場合によっては「逆ギレ」された上司はその事をあなたの勤務評定に書き込みます。あるいは逆ギレしたのが直属の上司でなくても、あなたの直属の上司にその報告が行っている場合があります。そうした記録は社内文書として残され、今後長い間人事異動や昇格・降格の際の判断基準にされます。

5.上司との距離が離れてしまう

世の中にバカな上司は死ぬほどいますが、誰もバカな上司になろうと思っている人はいません。一見バカで無能に見えても、実はみんなの知らないところで、部下が仕事をする上で必要な調整や事務処理を一生懸命やっている人を私は沢山知っています。上司の気持ちは自分がその立場になったときに始めて知らされます。俺の上司はなんて無能なんだ、俺があの立場になったら…と思っていても、いざ同じ立場になってみるとそうは問屋がおろしません。そのときあなたは部下から無能呼ばわりされているかもしれません。
会社で仕事をする限り、個々の能力はそんなに極端には変わりません。一次の感情から逆ギレして、自分よりビジネスパーソンとして多くの経験をつんだ人から遠ざかり、気まずい関係になることはひとつのメリットもありません。上司を馬鹿にしている暇があったら、どんな小さいことでもいいから良い点を見つけ、積極的に自分のものとして取り入れることです。


何事も訓練だと思って自分の感情をコントロールして、組織人として頑張って生きてください。